この記事で分かること
✓ ワーホリでお金がなくなる原因
✓ 3ヶ月生活費の目安
✓ 出発前にやるべき準備
✓ 現地で失敗しない考え方
「現地で働けばなんとかなる」
そう考えてワーホリに出発する人は多いですが、到着後に「思ったよりお金が減っていく」と不安になる人も少なくありません。
実はワーホリでお金がなくなる原因は、単純に「貯金が少ないから」だけではありません。仕事が決まるまでの期間、住む場所、生活スタイル、事前準備によって、同じ金額を持って出発しても結果は大きく変わります。
オーストラリアでの留学、カナダ・ニュージーランドでのワーホリを経験し、現地カフェや旅行会社、クルーズ会社で働いてきた筆者が、実際の海外生活で感じた「お金で失敗する人の特徴」と、生活費不足を防ぐための準備について解説します。
結論から言うと、ワーホリでお金がなくなる人には共通点があります。
それは、
- 仕事がすぐ決まる前提で考える
- 生活費を把握していない
- 準備不足のまま出発する
ことです。貯金額よりも「計画」が重要です。
⚠️ ワーホリでお金がなくなる人の多くは「貯金不足」ではなく「準備不足」が原因です。
ワーホリで必要なお金は「貯金額」より準備で決まる
💡 ポイント
ワーホリで大切なのは、持っていく金額だけではなく「仕事が決まるまでどう生活するか」を考えて準備すること。
ワーホリ資金を考えるとき、多くの人は「結局いくら持っていけばいいの?」と考えます。航空券や保険などの渡航費とは別に、到着後すぐ仕事が決まらない可能性を考えて、数ヶ月分の生活費を準備しておくと安心です。
目安としては、
- 最低限:仕事が決まるまでの1〜2ヶ月分
- 安心:3ヶ月程度生活できる資金
- 余裕:仕事や住む場所の選択肢を広げられる資金
を考えておくといいでしょう。
ただし、大切なのは金額だけではありません。私はニュージーランドワーホリを所持金約30万円からスタートしました。「30万円で海外生活なんて無理なのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、少ない資金でも大きな問題なく生活できた理由は、運が良かったからではありません。出発前から仕事探し・生活費・住む場所についてある程度計画していたからです。
ワーホリで重要なのは、貯金額だけではなく、
- 仕事が決まるまでの期間
- 家が決まるまでの費用
- 予想外の出費
を考えた準備ができているかどうかです。
【参考】国別・3ヶ月の生活費目安
生活費は国・都市・生活スタイルによって大きく変わります。近年の物価を踏まえたざっくりとした目安は以下の通りです。
🇳🇿 ニュージーランド(3ヶ月:約45〜75万円)

| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 家賃(シェア) | 8〜15万円 |
| 食費 | 4〜7万円 |
| 交通費 | 1〜3万円 |
| 日用品・通信 | 1〜2万円 |
| 娯楽・交際費 | 2〜5万円 |
| 月の合計 | 15〜25万円前後 |
🇨🇦 カナダ(3ヶ月:約50〜90万円)

| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 家賃(シェア) | 8〜18万円 |
| 食費 | 5〜8万円 |
| 交通費 | 1〜2万円 |
| 日用品・通信 | 1〜2万円 |
| 娯楽・交際費 | 2〜5万円 |
| 月の合計 | 17〜30万円前後 |
🇦🇺 オーストラリア(3ヶ月:約60〜100万円)

| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 家賃(シェア) | 10〜20万円 |
| 食費 | 5〜8万円 |
| 交通費 | 2〜4万円 |
| 日用品・通信 | 1〜2万円 |
| 娯楽・交際費 | 3〜6万円 |
| 月の合計 | 20〜35万円前後 |
3ヶ国ともバンクーバー・トロント・シドニー・メルボルンのような大都市は家賃が高め。地方やリゾート地なら、住み込み・スタッフ寮がある仕事を選ぶことで大きく節約できる場合もあります。
※上記は近年の物価を踏まえた目安です。為替レートや物価、シーズンによって変動するため、出発前に必ず最新情報を確認してください。より詳しい1ヶ月の支出シミュレーションは、別記事で詳しく解説予定です。
ワーホリでお金がなくなる人の特徴9選
① 到着後すぐ仕事が決まると思い、資金計画が甘い人
「現地に行けば仕事はすぐ見つかる」
そう考えて出発すると、思ったより早くお金が減っていく可能性があります。海外では仕事探しだけではなく、
- レジュメ(履歴書)作成
- 面接
- 銀行口座開設
- 税番号取得
- 職場からの返信待ち
- 住居探し
など、働き始めるまでに時間がかかることがあります。
対策:
- 仕事が決まらない期間を想定する
- 最低でも1〜2ヶ月程度は収入がなくても生活できる準備をする
(仕事探しの具体的な進め方は、別記事で詳しく解説します)
📎 関連記事
→ ワーホリで仕事が見つからない時の対処法|焦る前にやること
② 仕事を見つけたことで安心してしまう人
仕事が決まると「もう大丈夫」と安心してしまう人もいます。しかし、ワーホリでは仕事を見つけることがゴールではありません。実際には、
- 思ったよりシフトが少ない
- 職場環境が合わない
- 英語力不足で苦労する
- ストレスで仕事を続けられない
ということもあります。
私がカナダのカフェで働いていた時、オーナー側の事情で電気が止まり、数ヶ月営業できないという予想外の出来事もありました。日本のアルバイト感覚で「合わなかったら辞めればいい」と考えると、次の仕事が見つかるまで生活費が必要になります。
このとき助けられたのが、もう一つ別の仕事も並行して持っていたことでした。可能であれば、勤務先だけに依存しない選択肢(掛け持ち・貯金・スキルなど)を持っておくと、こうした予想外のトラブルが起きたときの安心感がまったく違います。
対策:
- 自分の目的に合った仕事か考える
- 英語を伸ばしたいなら英語を使う環境を選ぶ
- 働きながら成長する姿勢を見せる
- 可能であれば、勤務先だけに依存しない選択肢(掛け持ち・貯金・スキルなど)を持つ
③ 最初から理想の仕事だけを探しすぎる人
「英語環境がいい」「時給が高い」「好きな仕事がしたい」これは自然な希望ですが、最初から条件を絞りすぎると仕事開始まで時間がかかることがあります。実際に、バリスタの仕事にこだわって探し続け、開始まで長引いたケースもあります。
ワーホリ初期は、
最初の仕事=生活を安定させる
次の仕事=理想やキャリアにつなげる
という考え方も大切です。ファームジョブやハウスキーピングのような未経験でも始めやすい仕事からスタートし、生活の基盤と現地のコミュニティを作っておくと、知り合いから次の仕事を紹介してもらえることもあります。「理想の一社」を探すより、「今動ける仕事」から「次につながる仕事」へステップアップしていく感覚です。
📎 関連記事
→ 英語ができなくてもワーホリで働ける?仕事選びで重要なこと
④ 住む場所・地域選びの準備不足な人
仕事がありそうだから、とりあえずその場所に行く。家が見つかるまでホステルに長期間滞在する。このような準備不足は、想像以上にお金がかかります。海外では、
- ホステル代
- 移動費
- 荷物管理
- 仮住まい費用
が積み重なります。
対策:
出発前に、
- 家賃相場
- 仕事の多さ
- 求人数が増える時期
- 交通費
を調べておくことが大切です。
📎 関連記事
→ ワーホリのシェアハウスで失敗する原因|契約前に確認すること

⑤「なんとかなる」で準備をしない人
ワーホリは確かに、行ってみないと分からないことも多いです。でも「なんとかなる」と「準備しなくても大丈夫」は違います。準備している人ほど、現地で問題が起きたときに余裕を持って対応できます。
📎 関連記事
→ ワーホリ前に準備しないと詰むこと7選
⑥ 友達作りを優先して出費が増える人
海外生活で友達を作ることは大切です。しかし、日本と同じ感覚で毎日のように外食や飲み会をすると、生活費は一気に減ります。海外では、
- 外食
- カフェ
- お酒
- アクティビティ
が日本より高く感じることもあります。
対策:
- 無料イベントを利用する
- 自炊する
- 自然の中で楽しむ
など、お金をかけない交流方法も取り入れましょう。
⑦ 安さだけで移動を繰り返す人
「もっと良い仕事がありそう」「安い場所に行こう」と頻繁に移動すると、意外と費用がかかります。
発生する費用:
- 交通費
- 新しい宿代
- 保証金
- 移動中の生活費
移動前に、本当に今動く必要があるのか考えることが大切です。
📎 関連記事
→ ワーホリで無職になったらどうする?生活を守る現実的な方法
⑧ 為替や手数料を把握していない人
小さな出費でも、長期間海外にいると大きな差になります。注意するもの:
- ATM手数料
- カード手数料
- 両替レート
- 海外送金手数料
現金が必要な場合も、空港などレートが不利な場所ではなく、事前に比較して準備することで手数料を抑えられる場合があります。
⑨ 収入と支出を管理していない人
「働いているから大丈夫」
そう思っていると、気づかないうちにお金が減っていることがあります。実際、フルタイムで働いていても収入と支出が同じで、ワーホリ後にほとんど貯金が残らなかったという人もいます。収入と支出を把握することが大切です。
最低限、
- 週の収入
- 家賃
- 食費
- 交通費
- ガソリン代
は把握しておきましょう。
📎 関連記事
→ ワーホリの初期費用はいくら必要?到着後に困らない資金計画
ワーホリ前にやっておくべきお金対策

① 仕事が決まらない期間を想定する
ワーホリでは「到着したらすぐ働ける」とは限りません。求人探し、面接、必要な手続きなどで時間がかかることがあります。そのため、最初から、
- 仕事が決まるまでの生活費
- 家探し期間
- 予想外の出費
を考えて資金計画を立てることが大切です。「予定より仕事開始が遅れた場合でも生活できるか?」を基準に考えましょう。
② 出発前から仕事探しを始める
現地に到着してからゼロから仕事を探すより、出発前に情報収集しておくことで余裕が生まれます。国によって使われる求人サイトも異なります。
- オーストラリア:Backpacker Job Board、日豪プレスなどの日本人向けコミュニティ
- ニュージーランド:BackpackerBoard、NZdaisukiなどの日本人向けコミュニティ
- カナダ:Indeed、e-mapleなどの日本人向けコミュニティ
事前に求人を見ておくだけでも、「どんな仕事があるのか」「時給相場はどれくらいか」「どの地域に求人が多いか」を把握できます。私自身、カナダワーホリでは求人サイトで募集場所を探し、直接レジュメ(履歴書)を配りに行って仕事を見つけた経験があります。方法は一つではありません。
③ 住む場所と生活費を調べる
家賃相場や生活費を知らないまま渡航すると、想像以上の出費になることがあります。最低限、家賃相場・交通費・食費・仕事の多いエリア・ホステル料金は調べておきましょう。最低時給と家賃を比較すると、その地域で生活できそうかイメージしやすくなります。Facebookの地域コミュニティやシェアハウス情報を見ることで、現地の相場感もつかめます。
④ 日本にいる間に固定費や手続きを整理する
日本にいる間の固定費整理も、見落としやすい重要なポイントです。海外に出てから不要な支払いを続けると、使っていないお金が毎月減っていきます。出発前に、
- 不要なサブスク解約
- 日本のスマホプラン確認
- クレジットカード準備
- 海外送金方法の確認
- 銀行口座の確認
- 必要書類の準備
をしておきましょう。特に海外では、カードや送金方法によって手数料の差が出ることがあります。
📎 関連記事
→ ワーホリ前に日本でやるべき準備15選|海外到着後に後悔しない手続き
お金で失敗しないワーホリ準備チェックリスト
- ☐ 到着後すぐ仕事がなくても生活できる資金がある
- ☐ 仕事が決まるまでの期間を想定している
- ☐ 最初の滞在場所を決めている
- ☐ ホステルや仮住まいの料金を確認している
- ☐ 仕事探しの方法を調べている
- ☐ 現地求人サイトを確認している
- ☐ レジュメを準備している
- ☐ 行く都市の家賃相場を調べている
- ☐ 仕事が多い時期や地域を確認している
- ☐ ファームジョブなど未経験から始めやすい仕事も視野に入れている
- ☐ 勤務先だけに依存しない選択肢(掛け持ち・貯金・スキルなど)を考えている
- ☐ クレジットカードを準備している
- ☐ 海外送金方法を決めている
- ☐ ATM・カード手数料を確認している
- ☐ 日本の固定費を整理している
- ☐ 必要な手続きを確認している
まとめ
ワーホリでお金がなくなるかどうかは、出発時の貯金額だけで決まりません。
「どれだけ持って行くか」ではなく、「いつ、何に、どれくらい必要になるか」を考えることが大切です。
ワーホリでは、仕事探しが長引いたり、住居探しで予想外のお金がかかったり、海外生活ならではの出費が発生することがあります。しかし、事前に準備しておけば防げる失敗も多くあります。
お金の不安に追われる海外生活ではなく、余裕を持って新しい経験を楽しめるように、出発前から準備しておきましょう。

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